速報値と確定値の定義

接客サービスの接客数やゴール数について、「数字+数字」の形式で表示される場合があります。

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この表示形式では、上の数字が「確定値」、下の数字が「速報値」となります。

この形式が表示されるのは、接客サービスのゴール設定が以下の条件を満たす場合です。

  • ゴール機能のゴールが設定されている
  • 効果計測期間が1日以上に設定されている

ゴール機能のゴールの場合、効果計測期間が1日以上に設定すると、接客数とゴール数はすべてUU数(人数)としてカウントされます。これは効果計測期間内に一人のユーザーが複数セッションで接客を受けたりゴールしたりする可能性があるため、ユーザー単位の集計でないと効果の比較が難しいからです。

ただし、実際に接客が配信されゴールした時点では、その情報はユーザー数として一意にカウントされておらず、同じユーザーのイベントが重複カウントされた状態です。1日の配信結果が確定した後、ユーザーのマージなども考慮して、正確なユーザー数として集計されます。

確定値と速報値の集計について

「確定値」と「速報値」は次のように集計されています。

  • 確定値:集計処理が完了し、ユーザーのマージなども考慮して正確に集計されたユーザー数
  • 速報値:確定値の集計対象期間より後の期間で発生したイベントを集計した数値

それぞれ、次のような性質を持ちます。

  • 確定値:今後変動することのない値。単位は「人」。効果計測など、正確な数値が必要な場合に使用します。
  • 速報値:今後重複除去されて数字が小さくなる可能性がある値。単位は「回」(セッション数)。接客が正しく配信されているか、設定したゴールが計測できているかを確認する際に使用します。

確定値の更新タイミング

確定値の更新は以下のように行われます。

  • UTCの日付が変わり次第、その日の確定値の集計を開始します
  • 集計が完了し次第、即座に管理画面上に反映されます
  • 集計完了のタイミングは日によって異なりますが、原則として1日以内に確定値に反映されます

速報値の更新タイミング

速報値の更新は以下のように行われます。

  • 確定値の集計対象となっていない期間のデータが速報値として表示されます
  • 速報値は数分ごとに更新されます
  • 確定値の集計が完了すると、その分の速報値は確定値に移行し、速報値の集計対象期間は自動的に調整されます

集計期間の例

以下の図は、確定値と速報値の集計結果がどのように変化するかを示しています。

【注意点】

  • 図中の日時は全てUTCで表示されています
  • αとβは、変数として表記しています
    • これらの値は接客サービス詳細画面を確認するたびに変わる可能性があります
    • αの値(4/1のデータ)は4/2に確定値として反映されます
    • βの値(4/2のデータ)は4/3に確定値として反映されます

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図について、3/31~4/2の期間を例にとって説明します。

4/1の0時

3/31の集計処理が実行されます。
3/31に配信された100回の接客がまだ集計処理中のため、すべて速報値として表示されます。

  • 表示内容:「確定値:0人」「速報値:100回」

4/1(日中)

新たに発生した接客回数(α回)が速報値として反映されます。

集計処理完了前
3/31のデータ(100回)と4/1のデータ(α回)がすべて速報値として表示されます。

  • 表示内容:「確定値:0人」「速報値:100+α回」

集計処理完了後
3/31のデータが確定値に反映され、4/1のデータのみが速報値として表示されます。

  • 表示内容:「確定値:100人」「速報値:α回」

4/2の0時

4/1の集計処理が実行されます。
4/1のデータがまだ集計処理中のため、速報値として表示されます。

  • 表示内容:「確定値:100人」「速報値:α回」

4/2(日中)

新たに発生した接客回数(β回)が速報値として反映されます。

集計処理完了前
4/1のデータ(α回)と4/2のデータ(β回)がすべて速報値として表示されます。

  • 表示内容:「確定値:100人」「速報値:α+β回」

集計処理完了後
4/1のデータが確定値に反映され、4/2のデータのみが速報値として表示されます。

  • 表示内容:「確定値:100+α人」「速報値:β回」