カート(かご)落ちとは?

ECサイトでユーザーが商品をカゴに入れたにも関わらず途中で買い物を中断してしまう「カート落ち」。
一般的なECサイトでカートに商品を入れた人の内、カート落ちする人の割合は約7割と言われており、それによる損失額は売上の約2.5倍にもなります。以下のシナリオや事例を参考に、それぞれの問題点を解決へ導くための接客を配信してみましょう。

目的

ユーザーのカート内に商品が入った状態で離脱後、未購入商品があることをリマインドすることで「カートに商品がある」ことを思い出して購入につなげることが期待できます。例えば、カート落ち後にメールを配信することでアパレルでは6%以上もリカバリー率が上がるという調査結果もあります。

事前準備

プラグイン

リマインドする手段としてメールやプッシュ通知等のオフラインのコミュニケーションを想定しています。
その場合には別途遅延イベントのプラグインと設定が必要なため、担当営業にお問い合わせください。

イベント

  1. カートイベント:実装されていることが前提となります。
  2. 遅延イベント
    ユーザーがカートに商品をいれてからX時間/日後にリマインドするかの遅延時間を遅延イベントにて設定します。遅延イベントについては、こちらをご確認ください。
  • トリガーとするイベント:cart | 送信日時 | が | 存在する
  • セグメントによる絞り込み:なし
  • 配信可能時間帯:配信除外したい時間帯がある場合に、その時間帯で遅延イベントが発生する際にそのイベントを次の配信可能時間帯に繰り越したい場合には設定ください。くわしくはこちら

その他設定は施策に合わせて設定してください。

セグメント

接客サービス配信時にカートに商品を入れた後に購入したユーザーを除外するために「カート商品数」というセグメントをインストールしてください。
quantityの値を送信していない場合には、カートに商品が存在しないユーザーのセグメントを作成ください。 例: cart | status | が | true | に等しい 

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設定方法

1. 接客サービスの新規作成

グローバルナビゲーション「顧客に合わせる」>接客サービスの右上「作成」より新規作成をします。
アクション追加より今回の施策のアクションを選択します。
アクションを自社サイトに適した内容に編集ください。

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2. 配信モード

今回はカートイベントからX時間/日後に設定した遅延イベントが発生したタイミングでユーザーに接客を配信するため、「イベント応答配信」を選択します。

3. 対象ユーザー

すでに商品を購入した人を除外するために、条件にて「カート商品数」が1以上のユーザーを対象ユーザーとして設定します。

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4. 対象イベント

配信トリガー>その他のイベントで設定より、作成した遅延イベントを選択します。
配信頻度はアクセス毎に変更します。
なお、遅延イベントが1回でも発生していない場合には選択ができません。事前に遅延イベントを作成して遅延時間等問題なくイベントが配信されていることを確認してから設定してください。

5. スケジュール

配信したいスケジュールを選択しましょう。遅延イベントとの配信可能時間帯の組合せで注意が必要です。詳細はこちらをご確認ください。

以上で必要な設定は完了です。

配信除外時間帯の遅延イベントについて

実際に接客を配信しない時間帯の遅延イベントを次の配信可能時間帯に繰り越してトリガーとして接客を配信したいか、もしくは繰り越さず配信しないかによって設定が変わります。

1. 繰り越す場合

【設定方法】
・ 遅延イベント(配信可能時間帯):配信除外時間帯を設定
・ 接客サービス(スケジュール):設定無し

2. 繰り越さない場合

【設定方法】
・ 遅延イベント(配信可能時間帯):設定無し
・ 接客サービス(スケジュール):配信除外時間帯を設定

この設定により遅延イベントは発生するけれどもスケジュールから外れているため、配信はされません。